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OEM攻略知識その他

2020 09.04

「消毒用エタノール」「キッチン用アルコール」「トイレ用」違いとは

 

まず、最近よく聞く「アルコール」と「エタノール」の違いを簡単に説明すると、アルコールという大分類の中にエタノールやメタノール・イソプロパノールという小分類があるというイメージです。

アルコールをケーキで例えると、ケーキが大分類(アルコール)で、モンブランやチョコレート・チーズケーキが小分類で、この3つの中のいずれか(例えばモンブラン)がエタノールということです。

 

アルコール自体は、炭化水素(CH₄、C₂H₆等)の水素原子をヒドロキシ基 (-OH) で置き換えた物質の総称のため、エタノール以外にも飲むと失明につながるメタノール、ニキビなどの殺菌によくつかわれるイソプロパノール、化粧品の保湿成分等でよく入っているグリセリン、などもアルコールの一種なのです。

 

一般的には、アルコールというとエタノール(正式名称:エチルアルコール)を指すことが多いのです。

 

 

また、日本国内で販売されているアルコール(エタノール)には、発酵アルコールと合成アルコールの2種類があり、それぞれの特徴は以下のようになります。

 

●発酵アルコール

糖質原料(サトウキビ等)やでんぷん質原料(トウモロコシ等)を発酵させて作ったアルコール。 お酒や飲食料品・香料・試薬など幅広い用途に使用されます。 一般的に発酵アルコールの方が、メーカーの購入価格としても10~20%高価であるため、最終的な商品の価格も高くなります。

また、中国製の発酵アルコールの原料では、トウモロコシ・キャッサバ・スウィートソルガム等が使用されています。

 

●合成アルコール

エチレンと水を原料として化学反応によって合成されたアルコール。 エタノールと水以外の不純物をほとんど含有していない高純度のものであるため、化学工業用として洗剤・化粧品・医薬品の原料として使用されます。

 

 

さて本題に戻って、除菌・消毒・洗浄・清掃用などに使用されるアルコール製品といっても、目的に応じてさまざまな商品があります。

 

 

アルコール(エタノール)使用の主な目的・用途

●手指や皮膚の消毒・除菌・洗浄目的

●医療器具の消毒目的

●キッチンの除菌・清掃目的

●雑貨や住居の除菌・清掃目的

といった感じで、いろいろなものを綺麗にすることができるアルコール製品。

※お酒はもちろん、工業用製品の原料の一部や医薬品・医薬部外品・化粧品の原料の一部としても使用されています。

 

 

種類といってもいろいろあるので、 まずは法律上の分類・区分(種類)で分けたいと思います。

・医薬品

・医薬部外品

・化粧品

・食品(お酒)

・食品添加物

・雑貨

・その他

 

なんだかよく分かりませんが、たくさん種類があることがわかります。

濃度による違い?

アルコール自体の種類が違うの?

と思う方も多いと思いますが、実は、

 

・アルコール(エタノール)以外に入っている成分。

 

・どのような基準をクリアして、どのような登録がされているのか。

 

・酒税がかかるかどうか。

 

などによって分けられます。

 

それぞれどのような特徴があるかというと・・・

 

医薬品

主に医療機関において、病気の予防・治療を目的として使用。

※厚生労働省により医薬品の薬事承認を受けたものだけが医薬品のエタノール(アルコール)になります。

 

 

 

医薬部外品

主に事業所や一般家庭での手指や皮膚の洗浄・消毒に使用。

医薬部外品として販売されているアルコール(エタノール)は、手指や皮膚用の製品が大半です。

※厚生労働省より医薬部外品の薬事承認を受けたものだけが医薬部外品の消毒用アルコール(エタノール)として販売することができます。

※エタノール濃度が低い製品(60%未満)であってもベンザルコニウム塩化物などで、殺菌効果を高めている製品もあります。

 

 

化粧品

エタノールを含み、手指を清潔に洗浄することを目的として使用。

都道府県への届けが必要となります。

現在、新型コロナウイルス感染予防の臨時的・特例的な措置として、

 

60vol%以上のエタノール製品に関しては、

 

消毒用エタノールの代替品として、手指消毒に使用することが可能。

 

※この措置は、酒類や食品添加物等として製造された製品も対象です。

 

 

 

酒類

飲料を目的としているため、酒税がかかりますが、新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の特例が厚生労働省より通知されたことにより、2020年5月1日に国税庁より承認要件を満たした製品に関して、酒税を課さないとの通知がでました。

※これにより飲用不可の高濃度アルコールが手指消毒用のアルコールとして販売されています。

ただ容器がビンなどで扱いにくいため、流通が限られているようです。

 

 

食品添加物

食品の制菌・日持ち向上や食品加工工場や家庭の調理器具等の除菌目的で使用されています。

酒税が適応されないように変性剤と呼ばれる、飲んでもおいしくないようにする成分も入っていますが、それらも食品素材や食品添加物なので、安全性は高くなっています。

キッチン用アルコールはこの分類になります。

 

 

雑貨

家具や雑貨・住居などの除菌・掃除を目的として使用されます。

そのため、飲めなくするための変性剤が含まれています。

この変性剤が食品添加物ではないため、キッチン用としては使用できません。

 

 

 

このようにアルコール製品は、使用目的・用途が分かれているため、

目的・用途に応じて製品(成分)を選び、適切に使用することが大切です。

 

 

 

 

 

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関連情報

【 手指消毒用 】アルコール(エタノール)の正しい使い方

 

アルコール(エタノール)の濃度による殺菌(除菌・消毒)効果について

 

 

 

※画像は、イメージです。

※本ページの説明は、一般的なアルコール使用製品の特徴を述べたものであり、 当社が運営するサイトに記載されています当社製造製品の効果・効能・特徴を直接表すものではありません。

また、当社以外の製品に配合された場合にも、必ずしもここに記載された特徴とは限りません。 (その他の処方等によるため)

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